StepstoneがFigma Makeを使用してサードパーティソフトウェアを置き換えた方法
StepstoneがFigma Makeを使用してサードパーティソフトウェアを置き換えた方法
Stepstoneグループは、消費者およびエンタープライズ製品を通じて求職者と雇用者を結びつけるAI駆動の求人マーケットプレイスを運営しています。デザインオペレーションチームは、40を超える製品開発チームに配属された20人以上のプロダクトデザイナーと、400人以上のエンジニアをサポートしています。これほどの規模において、一貫性は偶然に生まれるものではありません。
「私たちの目標は、AIファーストなプロダクトおよび技術組織になることです。つまり、各チームが実験を行い、働き方に疑問を投げかけ、AIによって生産性を向上させられるかどうかを検討できる環境を整えるということです」と、Stepstoneのプロダクト担当SVPを務めるFlorin Ciontuは述べています。
デザインオペレーションに関して、この目標はStepstoneにおいて、特別な意味を持っています。AIの役割は、反復的な作業を排除し、デザイナーが人間にしかできない業務に集中できるようにすること、そして手作業では管理が不可能な広範囲にわたって一貫性を維持することにあります。そのため、DesignOpsチームは、AIファーストなモデルへと移行しました。
「現在、あらゆる業務上の取り組みは、『AIを活用してこれを解決するにはどうすればよいか?』という問いから始まっています」と、Stepstoneのデザインオペレーション担当シニアマネージャーを務めるMatt Gottschalkは語ります。
課題:借り受けたインフラの隠れたコスト
外部ベンダー、プラグイン、プラットフォームとの連携は、多くのデザイン組織にとっての現実です。それぞれについて、調査、調達、導入、維持に時間がかかります。Stepstoneの場合、コストは2つの側面から発生します。すなわち、直接的なライセンス料と、それらを管理するためにチームが費やす時間です。
しかし、Stepstoneは、デザインオペレーションのより根本的なコストは目に見えにくいものだと考えています。運用の基盤が、他者の前提に基づいて構築された既製のツールに依存している場合、基準もまた他者の決定に基づいたものになります。そこでStepstoneは、別のアプローチを模索することにしました。
ソリューション: まさに必要なものを構築する
「実験せよ」という指針が、デザインオペレーションチームをFigma Makeへと導きました。チームが発見したのは、単なる新しいツールではありませんでした。チームが可能だと信じていたことそのものを変えたのです。
FigmaがSupabaseをAIプラットフォームに統合した瞬間、状況は一変しました。可能かどうかという問題ではもはやなく、すでに可能になっていたのです。
— Stepstone、デザインオペレーション&デザインシステム、Andy Gordon
チームは初めて、調達サイクルやベンダーとの交渉、機能の妥協なしに、すでに使い慣れたツール環境の中で、まさに自分たちが必要とするものを構築できるようになりました。運用上の課題に対する答えは、もはや「それなりに近いものを探す」ことではなく、「まさに必要なものを構築する」ことになりました。
デザインシステムのドキュメントプラットフォーム

デザインシステムチームが新しいドキュメントプラットフォームを必要としていたとき、AndyはFigma Make上で直接構築できないか検討しました。バックエンドのCMSとしてSupabaseを採用し、既成のプラットフォームが提供するような中核機能を構築しましたが、チームが使用することのない機能は排除しました。
「Figma Makeを活用することで、組織全体における運用知識の構築と維持のあり方をどのように再考できるかを検討しました。その目的は、デザインシステム、ブランド、コンテンツ、アクセシビリティに関する指針を単一の信頼できる情報源に集約し、重複を削減するとともに、各チームが適切な基準を容易に見つけ、適用できるようにすることでした」
— Stepstone、デザインシステムのリードプロダクトデザイナー、Rachel Lumley
プラットフォームは2つの明確なレイヤーで構成されています。ユーザー向けサイドでは、デザイナーやエンジニアに対し、デザインシステムの適用方法について明確な指針を提供します。管理エリアは完全なCMSとして機能し、管理者、編集者、レビュー担当者の権限を含む役割ベースのワークフローを備えており、デザインシステムチームがコンテンツの作成、レビュー、公開プロセスを体系的に管理できるようにしています。
「これは、通常ならデザインチームが外部プラットフォームに依存するようなガバナンス機能ですが、完全に社内で開発され、チームの実際の働き方に合わせてカスタマイズされています」と、Andyは言います。
これにより、Stepstoneはコントリビューターを真にサポートする機能を構築し、ガイドラインの変更に迅速に対応し、チーム間で一貫性を保つことができます。
翻訳管理システム
2025年の終わり頃、チームは別の課題に目を向けるようになりました。それは、広範かつ多言語にわたる領域全体で、翻訳したコンテンツを一貫して配信することです。
Figma Makeを活用して、Andyとチームは、デザイナーが作業中に言語を切り替えられる翻訳管理システムとFigmaプラグインを構築しました。このシステムの核となるのは、Claudeを基盤として構築された社内AIモデルです。このモデルは、Stepstoneのトーンオブボイスに関するドキュメントを用いて訓練され、翻訳されたコンテンツがブランドの声と一貫性を保つようにしています。

この取り組みは、市場に存在する既存のツールを徹底的に検証することから始まりました。既存のものを単に模倣するのではなく、各製品の中から最も優れた要素を抽出し、独自のツールを構築しました。導入、一貫性、作業負荷、翻訳コストについては、同じくFigma Makeで構築されたカスタムアナリティクスダッシュボードを通じて追跡しました。
特に優れている点は、既製のツールでは得難いレベルの運用可視性を提供できるように、ダッシュボードを自由にカスタマイズできることです。自分で試行錯誤しながらダッシュボードを調整できるため、システムの継続的な評価と改善が格段に容易になります。
— Stepstone、シニアデザインオペレーションズスペシャリスト、Mala Vadhia
真のメリット: スピード、自律性、そして新たな次元の能力
この社内翻訳ツールだけで、年間2万~3万ポンドのコスト削減が可能となり、チームはその分を他の分野に投資することができました。しかし、コスト削減や予算の再配分が主な目的ではありませんでした。
より大きなメリットは、スピードと自律性の向上でした。通常、新しいプラットフォームの調達プロセスには、要件のマッピング、ベンダーの評価、デモの実施、法務・IT・調達部門との契約内容の検討などに数週間を要します。しかし、Figma Makeを使えば、そうした手間は不要になります。チームは数週間ではなく、わずか数時間で問題から解決策に移行できます。
自社のワークフローに合わせて構築するため、ベンダーのロードマップや価格体系に縛られることはありません。
今後、機能を追加できる時期が来るかもしれません。その際、「パッケージをアップグレードできますか?」と尋ねて資金を調達する必要はありません。当社のワークフローに合わせて、必要な機能を追加していくだけです。
— Stepstone、デザインオペレーション&デザインシステム、Andy Gordon
デザインオペレーションの可能性を広げる新たな基準
Stepstoneでの取り組みは、単なるコスト削減や個々のツールの開発にとどまらない、より大きなものを示しています。
「Figma Makeと、当社独自のソリューション重視の文化を組み合わせることで、デザイン組織内の運用チームに何が可能かという点に変化が見られました」とMattは語ります。
Stepstoneにとって、この変化は構造的なものです。デザインオペレーションはもはや調整や調達を担う機能ではありません。それ自体が独立したプロダクト能力であり、問題を特定し、同じ週のうちに実用的な解決策を本番環境で稼働させることができます。
最高のデザイン組織は、もはや出荷するものだけで定義されるものではありません。その真価は、運用のインテリジェンス、自ら構築するツール、守り抜く基準、そして一貫性を失うことなく進むスピードによって決まります。
業界をリードするチームとは、オペレーショナルエクセレンスを単なるデザインの基盤としてではなく、デザインそのものとして捉えるチームです。
Stepstoneがデザイン組織としてどのような考え方を持っているか、またどのような目標に向かって取り組んでいるかについて、詳しくはstepstone.designをご覧ください。
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